主治医も驚く回復ぶり!寝たきりから脱却し自立歩行が可能に。[まごころ便りVOL .2]
身体機能向上のための施術開始。
施術開始時は、左右手足の他動運動と足のストレッチ及び自動介助運動を少ない回数からスタートしました。1ヵ月弱で疼痛の減弱が見られたため、仰向けで体位変換の自動介助運動を追加。開始。約1ヵ月後に室内で転倒され、状態が悪化したために一旦初期の施術に戻しましたが、7週経過ごろには再び体位変換を追加。その後も状況に合わせて自動介助運動からご自身に運動してもらったりし、変更を決め細かく実施してきました。歩行ができるようになるには、足の筋力だけでなく、全身のバランス向上が重要であるため、半年間で9回の施術内容の変更を行い、現在もご利用者にとって「何が必要で効果的か」を常に追求しながら施術を続けております。そして32週目、室内での自立歩行が可能になりました。
広島営業所 / 立畑相談員


状態に応じた細胞への施術変更。回復を促す計画。
今回のケースは、寝たきりで運動がほとんどできない上に食欲もなく、体力や体重が著しく低下した状態のご利用者が、室内で自立歩行が可能にまで改善した事例です。初期の状況は、ご本人や解除されるご家族の体力・精神的な負担が大きくなっていました。日を追うごとに状態は良くなり、現在はデイサービスに通えるまで回復されました。状態に応じた細部への施術内容の変更と設定を通じて「通常の生活を送る」ことへ一歩一歩確かに進んでいった過程に焦点を当てました。
<初期目標>
腰背部から両下肢の疼痛、しびれの減弱
あるいは消失、食欲増進
<中長期的目標>
四肢・体幹部の筋力向上
日常生活動作の自立確保
治療内容
施術は運動法が初期から中心となりました。手をいきなり運動させると、肩関節などに損傷・炎症を起こす危険があるため、肩甲骨とその周囲の筋腱の柔軟性を十分に出すことに配慮して実施しました。運動法の前のリラクゼーションやマッサージ、運動法とその後のマッサージは常に行っています。最終的な目標は自立を促すことにあるため、介助しながら自動でできる運動をご本人と協力し、足りない分だけを施術師が補いつつ、徐々に補う力を減らしていくようにしました。食欲の増進については、体内細胞の活性化が図られやすくなることから経口イオン水摂取が行われました。
体の回復が生み出した、食事や外出の楽しみ。
寝たきりから室内では自立歩行、室外でもご家族が付き添いつつの杖歩行が可能になり、血液内科・整形のドクターも仰天の回復となりました。ドクターからは「背もたれなしの丸椅子でも短時間ながら問題なく座位の姿勢を保持している」とのお話も。懸念されていた。体重も施術開始時の33キロから最大時には40キロ台まで回復し、ケアマネージャーの方も「笑顔が増えた」と喜んでおられます。今後は歩行の距離・時間の拡大を図り、生活範囲の拡大を目指していきます。

ご利用者情報
T様(87歳・女性)
傷病名:脳梗塞、左、変形性膝関節症、認知症、腰椎圧迫骨折
初療日の半年ほど前までは、ご家族と買い物や旅行にお出かけになっていたご利用者。しかし、体調不良をきっかけに、食事や水分を取らなくなってから、腰部を病み、寝たきりとなっていました。
痛みを減らして寝たきり脱出。食欲も取り戻したい。
ご利用者は、腰や足の疼痛・しびれに悩まされており、ご本人はまず、その減弱・消失を望まれ、ご家族からは寝たきりにならないための体力・筋力の回復等のご要望がありました。また、ケアマネージャーの方は食欲が低下し、水分もほとんど取らないことを懸念され、食事が取れるようになることも重要な課題となりました。
籠宮施術師
