立てるようになりたい!全介助状態から歩行可能になるまで[まごころ便りVOL .12]

立てるようになりたい

九州生まれのM・S様は、献身的で明るい性格でした。両変形性膝関節症や疾病により全解除状態になり、以前のように旦那様と過ごせないことを辛く感じていました。 そのような中、「このまま自宅で生活を続けていけるのか」「夫が自分の介護で疲れてしまうのではないか」など不安が募っていきました。
その中で、弊社の施術を体験され、「立てるようになりたい」「 トイレに1人で行きたい」と思うようになりました。
今回は、福祉用具を導入しリハビリとマッサージを組み合わせた施術を行いました。その結果、屋内を歩けるようになり、トイレやシャワーも1人でできるようになりました。 現在M・S様は、両膝の疼痛に注意しながら、筋力をつけ、ご自身でできることを1つでも増やし、ご家族の介護負担を減らしたいと願っています。

福祉用具導入とチームワークで改善。
今回のケースは、 ケアマネージャー、施術師、ヘルパーがチームとなっていて、適切な時期に適切な福祉道具を使用し、ご利用者様・ご家族と一緒になって、リハビリに取り組み、身体的能力が向上した事例です。
「歩きたい」「夫の介護負担を軽減させたい」と願うご利用者をチームワークで支え、早期改善につながった経緯に焦点を当てました。

埼玉営業所 / 門馬相談員

<初期目標>

・ 右下肢の浮腫の改善、下肢筋力向上、両膝関節の可動域改善。

<中長期的目標>

・ 端座位の保持
・ 立位の確保

<長期的目標>

・ 右膝関節の更なる可動域拡大
・室内歩行の安定

治療内容

初期は、両膝(特に右)の疼痛に配慮しながら、関節可動域練習、筋力向上を行う。現在は下肢筋力維持向上のためのトレーニング、マッサージ、ストレッチング、促通運動などを行っています。

ご利用者情報

M・S様(84歳・女性)

傷病名: 高血圧症(不詳)・両変形性膝関節症(左膝人工関節OP)
上記傷病をお持ちで左人工関節手術後(右も手術が必要であると言われている。)も両膝に疼痛があり、ほぼ全介助の状態から施術を行いました。手すりやポジションバーなど福祉用具をうまく利用しながら、当初ご主人による全介助からトイレ自立、室内伝い歩きができるようになりました。

横田施術師

ご利用者・ご家族の声
◆ご利用者
自分でトイレに行けるようになり、シャワーで頭も洗えるようになったことでお父さんの負担が軽くなって嬉しい。
◆ご主人
すべての立ち上がり介助がなくなり、必ず行っていたポータブルトイレへの相乗介助や掃除もなくなったため、大幅に負担が減りました。

ケアマネージャー様の声
部屋のポジショニングバーが減り、施術と指導により、部屋のスペースができたため、安全面が向上しました。介護ベッドを止めることができ、介護点数的にも余裕ができました。