『ひとに寄り添う施術基礎セミナー』PT- N31710_3

③理学療法を軸にした「結果につながる施術思想」

― 機能改善を生活成果へ変換する臨床思考―

🔴「楽になった」で終わらせないための評価と介入の軸

♦なぜ理学療法的思考が施術の軸になるのか

・部分的アプローチでは生活は変わらない

 筋肉や関節といった局所への施術だけでは、一時的な変化にとどまりやすく、立ち上がりや歩行といった生活動作の安定には直結しません。理学療法では、身体を全体として捉え、動作を成立させる仕組みから考えます。

・動作は常に協調運動で成り立っている

 生活動作は複数の関節・筋・神経系が協調して行われます。どこか一部が機能しても、連動が崩れていれば結果にはつながりません。

・「結果」を見据えた施術思想が必要

 理学療法的思考は、可動域や筋力そのものではなく、「その変化が何に使えるのか」を基準に施術を組み立てます。

♦結果につなげるための評価の考え方

・評価は生活動作から逆算する

 評価では、関節可動域や筋緊張だけでなく、立ち上がり、歩行、更衣といった生活動作を起点に観察します。何が結果を妨げているのかを明確にします。

・代償動作を読み取る視点

 過剰な上肢支持、体幹の固定、呼吸の浅さなどは、身体が結果を出すために選択している代償戦略です。ここに介入のヒントがあります。

・評価が施術の優先順位を決める

 評価が整理されることで、「どこから介入すべきか」が明確になり、施術の再現性が高まります。

♦理学療法を基盤とした介入が結果を生む

・全体を整える介入が動作を変える

 体幹、重心移動、呼吸といった基盤に介入することで、局所の負担が減り、動作全体が安定します。

・動作の中で使える身体を育てる

 ベッド上での改善だけでなく、実際の生活動作の中で機能が発揮されるよう導くことが重要です。

・体系的に学ぶことで結果は再現できる

 理学療法的思考を段階的に学べる環境があってこそ、施術者は迷わず結果につながる施術を提供できます。

👉身体の仕組みを理解することが、無理のない結果につながる施術の土台になります。