転倒による上肢疾患①上肢の疾患の説明(コーレス骨折・上腕骨近位端骨折)
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今回のセミナー情報
講義内容 | PT直伝! 転倒による上肢疾患①上肢の疾患の説明(コーレス骨折・上腕骨近位端骨折) |
開催日 | 2024年2月14日 |
講師 | (株)ケアプラス テクニカルアドバイザー 理学療法士 Mr.T |
開催場所 | ウェブセミナーにて |
講義目次
【1】骨総論
【2】骨とは?
【3】骨の役割
【4】骨 の解剖
【5】骨の形状による分類
【6】軟骨の種類
【7】骨折
【8】骨折とは
【9】骨の性状による分類
【10】骨損傷の程度による分類1
【11】骨損傷の程度による分類2
【12】骨折数による分類
【13】骨折線の方向による分類
【14】骨折の経過による分類
【15】骨折部と外創との交通の有無による分類
【16】外力の働いた部位による分類
【17】外力の働き方による分類
【18】骨折の固有症状
【19】骨損傷の合併症
【20】続発症
【21】後遺症
【22】骨折の治癒過程
【23】グルトの骨癒合日数
【24】創傷治癒過程
【25】骨折治癒過程1
【26】骨折治癒過程2
【27】治癒過程において重要な事
【28】上腕骨近位端骨折
【29】疫学
【30】病態
【31】上腕骨
【32】保存療法の適用と禁忌
【1】骨総論
【2】骨とは?
1 骨組織、骨髄、軟骨組織、骨膜からなる
2 骨組織の中に骨髄を形成しているもの
【3】骨の役割
1 支持→身体の支柱になり、形状を保持する
2 運動→骨格筋の作用により関節運動を営む
3 保護→内蔵諸器官を保護する頭蓋骨(脳)胸郭(肺など)
4 造血機能→骨髄腔、海綿質の小空には造血作用がある
5電解質の貯蔵→カルシウム、リンの貯蔵する
【6】軟骨の種類
1 硝子軟骨・・・微細な膠原線維の間を多糖類が埋めて、ガラス様を呈している。肋軟骨、骨端軟骨、喉頭軟骨、関節軟骨、気管・気管支軟骨
2 弾性軟骨・・・膠原線維の他に弾性線維を多く含む。弾力性に富む耳介、外耳道、喉頭蓋軟骨
3線維軟骨・・・軟骨細胞が少なく、基質に緻密な膠原線維を多く含む。関節円板、関節半月、関節唇、椎間円板、恥骨軟骨
【7】骨折
【8】骨折とは
1 骨組織の連続性が完全、あるいは部分的に離断された状態をいう
2 骨損傷に関わる力によって、急性と亜急性に大別される
【9】骨の性状による分類
1 外傷性骨折→正常な骨に外力が作用
2 疲労性骨折→外力が持続的に作用
一方向に衝撃性外力が繰り返し作用
3 病的骨折(特発性骨折)
→正常でない骨に起こる骨折。骨腫瘍、くる病、大理石病など
【10】骨損傷の程度による分類1
1 完全骨折→骨損傷によって骨組織の連続性が完全に絶たれたもの
2 不全骨折→骨の一部が損傷され、一部がなお損傷を受けずに連絡を保っているもの.
亀裂骨折・若木骨折・陥没骨折・竹節状骨折・骨膜下骨膜下・骨膜損傷
【14】骨折の経過による分類
1 新鮮骨折 fresh fracture
→骨折後血腫形成期から仮骨硬化期まで
2 陳急性骨折 old fracture
→仮骨硬化期以降
【15】骨折部と外創との交通の有無による分類
1 単純骨折(非開放性骨折) simple fracture
2 複雑骨折 (開放性骨折) compound fracture
【17】外力の働き方による分類
1 剥離骨折
2 屈曲骨折
3 圧迫骨折
4 剪断骨折
5 捻転骨折
6 粉砕骨折
7 陥没骨折
8 破裂骨折
【18】骨折の固有症状
1 異常可動性 abnormal mobility
2 軋轢音 creptaction
3 転移と変形 dislocation and deformity
4 マルゲーヌ骨折痛 malgaine pain of fracture(限局性圧痛)
※どれか1つでもあれば骨折
【19】骨損傷の合併症
1 関節損傷
2 筋・腱などの軟部組織損傷
3 内臓損傷
4 脳脊髄損傷
5 血管損傷
6 末梢神経損傷
【20】続発症
1 外傷性皮下血腫
2 脂肪塞栓
3 仮骨の軟化および再骨折
4 遷延仮骨形成
5 コンパートメント症候群
6 長期臥位による続発症
【21】後遺症
1 過剰仮骨形成
2 偽関節
3 変形治癒
4 骨萎縮
5 無腐生骨壊死
6 関節運動障害
7 外傷性骨化性筋炎
8 フォルクマン拘縮
【22】骨折の治癒過程
【23】グルトの骨癒合日数
・中手骨-2w
・肋骨-3w
・鎖骨-4w
・橈骨 尺骨-5w
・腓骨-5w
・上腕骨骨幹部-6w
・脛骨-7w
・下腿両骨-8w
・大腿骨骨幹部-12w
【27】治癒過程において重要な事
1 適切な時期に適切な刺激が必要となる
2 受傷2wまでの治療内容が重要
3 骨折時にも同様の治癒過程が働いている
4 ストレッチ刺激は骨産生を促進する
5 筋萎縮後の回復過程では、2w非荷重で筋量は半分になり、回復には5wかかる
【28】上腕骨近位端骨折
【29】疫学
1 全ての骨折の5%を占める
2 高齢者に多い
3 上腕骨近位端骨折の中では、外科頸骨折の発生頻度が最も高い
4 小結節骨折は稀である
【30】病態
1 外科頚骨折では外転型が多い
2 肩関節の高度打撲都の鑑別が必要
3 内出血が激しい
4 運動制限が強い
5 外科頚骨折は転位がわかりづらい
6 外科頚の外転型骨折では肩関節前方脱臼との鑑別が有効
【32】保存療法の適用と禁忌
1 噛合骨折
2 転位が少ない 屈曲転位のみ
3 徒手整復が充分にできた場合
4 骨折面の接触が得られる症例に対しては、石黒法が有効
石黒法→受傷1w位から上肢下垂、敬礼位で上肢の振り子運動を3000往復/日行う
一般的な固定期間は6-8w骨癒合は4M
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