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20231108「PT直伝!頸部骨折の姿勢・動作障害に対するトレーニング」

講師:ケアプラス テクニカルアドバイザー 理学療法士 Mr.T

ケアプラスWEBセミナー

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その一環として、月に1度 理学療法セミナーを開催、社内・社外問わず、医療介護従事者の方の勉強の場としてお役立て頂いております。

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※現在は新型コロナ対策の兼ね合いで、WEBセミナーにて開催しております。全国各地から参加しやすくなりました。

そのセミナーを皆様にもっと知っていただきたいと思い、その資料の一部分をWEBサイトにて公開いたしております。

今回のセミナー情報

講義内容PT直伝!
頸部骨折の姿勢・動作障害に対するトレーニング
開催日2023年11月08日
講師(株)ケアプラス テクニカルアドバイザー 理学療法士 Mr.T
開催場所ウェブセミナーにて

講義目次

【1】Garden分類
【2】Garden分類
【3】骨接合術
【4】写真(人工骨頭置換術)
【5】固定金具
【6】手術アプローチ/禁忌肢位
【7】股関節筋肉・関節
【8】後方脱臼
【9】合併症
【10】身体機能項目
【11】関節可動域評価(図)
【12】関節可動域評価(写真)
【13】股関節運動と大腿骨の副運動(表)
【14】筋力評価
【15】MMT評価基準(manual Muscle Test)
【16】MMT評価測定の流れ
【17】歩行機能評価
【18】活動の量を考える
【19】活動の質を考える
【20】歩行器
【21】能力評価・ADL評価
【22】予後
【23】予後に関する報告
【24】予後に関する報告
【25】大腿骨頚部骨折に対するリハビリテーション
【26】転倒予防・廃用症候群予防
【27】痛みの理解
【28】問診時の注意事項
【29】何が痛みを軽くしますか?
【30】痛みが軽くなる条件の情報
【31】痛みの発生源の見極め手順
【32】股関節に対する治療戦略
【33】stabilizer muscle of hip joint
【34】股関節屈曲には骨盤の後傾が伴う
【35】骨盤帯の矢状面可動性評価
【36】どうやって弱さを炙り出すか
【37】結果
【38】Trendelenberg 歩行
【39】Trendelenberg 歩行
【40】Trendelenberg Gait & Duchenne Gait
【41】骨頭被覆を考慮
【42】Cause:原因
【43】Evaluation:評価
【44】能力評価・ADL評価


ケアプラス 訪問マッサージ PT セミナー まごころベルサービス 頸部骨折 理学療法評価 頸部骨折 頸部骨折の姿勢・動作障害に対するトレーニング

【1】Garden分類

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StageI
外反陥入型

StageII
完全骨折
骨折面の転位


骨接合術を選択

【2】Garden分類

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StageIII
骨折面に
部分的転位+

人工骨頭置換術が
選択されることが多い

StageIV
骨折面に
完全転位+

ほとんどの場合、人工骨頭
置換術が選択される

【3】骨接合術

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【4】写真(人工骨頭置換術)

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CHS

γ-nail

Hansson pin

【6】手術アプローチ/禁忌肢位

☑ 後方アプローチ

☑ 前側方アプローチ
→ 大腿筋膜の切開,梨状筋,外旋筋群の切離,関節包のT字切開
→ 股関節屈曲・内転・内旋

→ 大腿筋膜の切開,中殿筋と大腿筋膜張筋の間を侵入,関節包の

T字切開

→ 股関節伸展・内転・外旋

【8】後方脱臼

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人工関節 屈曲+内転+内旋 くわえると??

【9】合併症

~早期~
✔︎肺塞栓症
✔︎脱臼
✔︎感染症

~長期~
✔︎インプラント磨耗
✔︎ ゆるみ


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【12】関節可動域評価(写真)

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【13】股関節運動と大腿骨の副運動(表)

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【14】筋力評価

ある程度
統一化された指標が必要

MMT

【15】MMT評価基準(manual Muscle Test)

5:最大抵抗に抗して、可動域全体にわたって動かせる

4:ある程度の抵抗に抗して、可動域全体にわたって動かせる

3:抵抗を加えなければ重力に抗して、可動域全体にわたって動かせる

2:重力を除けば、可動域全体にわたって動かせる

1:筋肉の収縮がかすかに認められるだけで、関節運動は起こらない

0:筋肉の収縮は認められない

【17】歩行機能評価

量的評価・・・歩行距離・歩行速度

質的評価・・・歩容・歩行補助具

【18】活動の量を考える

1日ある「活動」を何回、どのくらいの移動とともに
行っているのか

活動=「質」×「量」→生活の不活発さ

運動機能障害者では、、、
活動の「質」が制限されやすく、「量」の低下も生じるている

【19】活動の質を考える

例(移動能力)

杖歩行の自立 車椅子の自立

例(整容動作)

座位で実施 立位で実施

自立度 普遍性 実用性


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【21】能力評価・ADL評価

対象者の全体像・生活能力を数値化

全体像把握・情報の共有化
統一認識の確立

Barthel Index・FIM・WOMAC
Harris hip score・SF36

【22】予後

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【23】予後に関する報告

☑ 大腿骨頚部骨折は生命予後に関係し,

受傷後1年以内の死亡率が
10-30%である. (Hallら)

☑ 歩行能力が最も生命予後に寄与する

要因である.
→退院時,歩行能力↑は死亡率↓ (鈴木ら)

【24】予後に関する報告

☑ 約90%の骨折者が術前から合併症を

有しており,合併症の有無が機能予後
に影響を与える.

☑ 認知症は術後の歩行能力を低下させ,
自宅復帰にも影響を与える因子である.

【25】大腿骨頚部骨折に対するリハビリテーション

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【26】転倒予防・廃用症候群予防

✔︎除痛
✔︎関節可動域の拡大
✔︎筋力向上
 ↓
✔︎バランス能力向上
✔︎各種動作練習
✔︎歩行練習
 ↓
転倒予防・廃用症候群予防

【27】痛みの理解

まずは問診が大切
的確に原因を突き止められるかどうかの
分かれ道

【28】問診時の注意事項

~高齢者~
・ 認知症
・ 多くの疼痛部位
・ 難聴
・ 理解不足

【29】何が痛みを軽くしますか?

横になると(仰臥位)良くなる
・・・ 安静によって痛みが良くなるかどうか!

これ大事!
⚪︎退行性疾患   ×炎症性疾患

【30】痛みが軽くなる条件の情報

痛みが軽くなる条件の情報
  ↓
疼痛撃退の一助

【31】痛みの発生源の見極め手順

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【問診】
• 外傷の有無
• 既往歴 など・など・など。。。

【視診触診】
• 姿勢、動作
• 筋萎縮、熱感 など・など。。。

【徒手検査】
• 疼痛誘発テスト
• 筋力テスト、可動域テスト など・など。。

【神経学的・所見】
• 筋力低下、知覚障害
• 腱反射、病的反射

【32】股関節に対する治療戦略

✔︎股関節stabilizer 収縮能向上
✔︎骨盤帯・胸腰椎 可動性向上
✔︎体幹・骨盤帯 安定性向上

【33】stabilizer muscle of hip joint

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New Findings in Hip Capsular Anatomy: Dimensions
of Capsular Thickness and Pericapsular Contributions
Brian L. Walters,W.D.,john H.Cooper,M.D.,and Jose A. Rodriguez,M.D.
以下写真参照

【34】股関節屈曲には骨盤の後傾が伴う

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写真
股関節屈曲に貢献する骨盤の割合
13.1%~37.5%(Bohannon et al. J Phys Ther. Sci. 2017)

【35】骨盤帯の矢状面可動性評価

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評価のポイント
母指:ASIS
示指:腸骨稜頂部

一般に股関節屈曲70度程度で寛骨の
後方回旋が生じるが個体差もあり
→ 左右差・個体における日間差に着目する

Pelvic - Mobility test (PM test)
股関節屈曲に伴う寛骨の後方回旋を評価

【36】どうやって弱さを炙り出すか

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1:対側骨盤の代償がない
2:膝からの抵抗で代償がない
3:下腿遠位からの抵抗で代償がない

Active SLR test

【37】結果

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・PROスコア(iHOT12・Vail Hip Score)
・股関節屈曲可動域
・屈曲筋力・外転筋力
 ↓
Trunk群で有意に改善

【38】Trendelenberg 歩行

立脚相:歩行周期の60% 特に片脚支持期は歩行周期の40%
遊脚相:歩行周期の40%

ペリー歩行分析-正常歩行と異常歩行-より引用

【39】Trendelenberg 歩行

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図1−24 中殿筋筋力とトレンデレンブルグ微候
中殿筋筋力と片脚起立時の骨盤の安定には密接な関係がある。片脚起立の際、体重による骨盤の低下を支持脚の中殿筋が働くことで制動し、側方安定性を得ている。中殿筋筋力が低下すると遊脚側の骨盤の沈下を止めることができない。この現象をトレンデレンブルグ徴候という。

トレンデレンブルグ徴候陰性・・・下肢拳上側の骨盤が水平もしくは、やや拳上する。
トレンデレンブルグ徴候陽性・・・下肢拳上側の骨盤が沈下し、十分な片脚立位が保てない。

機能解剖学 触診技術的 下肢・体幹、メジカルビュー社、東京、2006より引用


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【40】Trendelenberg Gait & Duchenne Gait

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トレンデレンブルグ歩行とデュシャンヌ歩行の違い
中殿筋の筋力低下例や股関節への荷重痛があるケースでは、荷重時に体感を患側傾けるデュシャンヌ歩行を呈する例が多い。トレンデレンブルグ歩行との大きな違いは、荷重時に重心線を骨頭に近づけることで、少ない筋力でも骨盤が支持でき、また骨頭にかかる力も減少させることができることにある。このようなケースでは腰痛の合併例が多い。

機能解剖学 触診技術的 下肢・体幹、メジカルビュー社、東京、2006より引用

【42】Cause:原因

・中殿筋・梨状筋・大殿筋等の筋力不足収縮のタイミング不良
・中殿筋・梨状筋・大殿筋等の疼痛手術による炎症の波及
・臼蓋、骨頭の変形
・ボディーイメージの障害

【43】Evaluation:評価

・中殿筋・梨状筋・大殿筋等の筋力低下、収縮のタイミング不良
→MMT、収縮タイミングはMMTに問題なければ観察より

・中殿筋・梨状筋・大殿筋等の疼痛評価、手術による炎症波及
→運動時痛・安静時痛・圧痛所見と手術方法の確認、
炎症に対しては臨床上、時期より推察

・臼蓋、骨頭の変形
→Xp所見

・関節可動域検査

・ボディーイメージの障害
→除外診断

【44】能力評価・ADL評価

対象者の全体像・生活能力を数値化
 ↓
全体像把握・情報の共有化
統一認識の確立

Barthel Index・FIM

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上記のケーススタディーレポートは弊社のWEBセミナーを受講した施術師が施術しました。

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