20201216-04 「廃用症候群の姿勢・動作リハビリ」
今回の講義内容:「廃用症候群の姿勢・動作リハビリ」 2020年12月16日
講師:㈱ケアプラス テクニカルアドバイザー 理学療法士 Mr.T
今回も、大勢の方に参加いただき充実した会となりました。
ご参加の皆様、「理学療法WEBセミナー」を熱心に受講していただき、誠にありがとうございました。
T先生、分かり易く熱意あるご講義をありがとうございました。
セミナーの概要については以下をご参照ください。
目次
1 IADLとADL
2 チェックポイント~環境設定〜
3 立ち上がり動作の相分け
4 身体重心の軌跡
5 立ち上がり動作と関節角度
6 立ち上がり動作と筋活動
7 立ち上がり動作と筋活動〜第1相〜
8 立ち上がり動作と筋活動〜第2相〜
9 立ち上がり動作と筋活動〜第3相〜
10 立ち上がりの筋活動
11 座り込みの筋活動
12 Question1
13 立ち上がり動作観察のチェックポイント
14 動作観察のチェックポイント
15 動作観察のチェックポイント〜第1相〜
16 動作観察のチェックポイント〜第1相〜 ②
17 動作観察のチェックポイント〜第2相〜
18 動作観察のチェックポイント〜第2相〜 ②
19 動作観察のチェックポイント〜第3相〜
20 脳血管障害患者の立ち上がり 動作観察
21 Question2
22 歩行観察
23 歩行中の重心移動
24 イニシャルコンタクト
25 ICのチェックポイント
26 ICのチェックポイント:大殿筋の収縮が得られているか?
27 ローディングレスポンス(Loading response:LR)(荷重応答期)
28 LRのチェックポイント:ヒールロッカーがうまく機能できている?
29 LRのチェックポイント:軽度の膝関節屈曲が見られるか?
30 ミッドスタンス
31 Mstのチェックポイント:アンクルロッカーが機能できてる?
32 Mstのチェックポイント:重心が最上位まで持ち上げられているか?
33 Mstのチェックポイント:体幹と骨盤は真っすぐ?
34 ターミナルスタンス
35 膝関節伸展位でフォアフットロッカーが機能されているか?
36 プレスウイング
37 Pswのチェックポイント:股関節がしっかり伸展できているか?
38 イニシャルスイング(Initial-swing:Isw)(遊脚初期)
39 ミッドスイング(Mid-swing:Msw)(遊脚中期)
40 ターミナルスイング( Terminal-swing:Tsw)(遊脚終期)
41 脳血管障害患者の歩行と健常人の歩行の違い
42 歩行中の重心移動
43 CVA患者の歩行周期における床反力
44 次回予告
38 イニシャルスイング
(Initial-swing:Isw)(遊脚初期)
始まり:観察している脚のつま先が床から離れた瞬間
終わり:両側の下腿が矢状面で交差した瞬間
プレスイングでの股関節伸展により、引き伸ばされた腸腰筋が解放され、
下肢を勢いよく前にスイングする時期。
ここでは、補助として、大腿二頭筋短頭、縫工筋、薄筋などが収縮する。
リアランスを拡大するために、足関節背屈が出現する時期で、
前脛骨筋、長趾伸筋、長母指伸筋なども収縮する。
39 ミッドスイング
(Mid-swing:Msw)(遊脚中期)
始まり:両側の下腿が矢状面で交差した瞬間
終わり:観察している脚の下腿が床に対して直角になった瞬間
遊脚相の中で一番トゥクリアランスの確保が重要となる時期。
十分なクリアランスが保たれているか観察する。
※ トゥクリアランス:歩行において「床からつま先の間隔」のこと
40 タミーナルスイング
( Terminal-swing:Tsw)(遊脚終期)
始まり:観察している脚の下腿が床に対して直角になった瞬間
終わり:観察している脚が床に触れた瞬間
(イニシャルコンタクト)
この相の役割は、イニシャルコンタクトを迎える準備が重要となる。
このままでは、スウィングに加速がつきすぎてしまうため、
下腿後面のハムストリングスが、遠心性収縮し、下肢を減速させる。
それにより、緩やかにイニシャルコンタクトで踵接地が可能となる。
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42 歩行中の重心移動
・人間の立位時における重心位置は第2仙椎前方といわれている。
(身長の52~54%の位置)
・水平面上の重心の動きは支持脚側に重心が寄る。
(約2~3cmの振幅)
43 CVA患者の歩行周期における床反力
健常者に見られる床反力の2峰性が見られない。
特に麻痺側における床反力の立ち上がりが遅い。
わずかな時間しか体重を支えていないことが分かる。
床反力の進行方向成分、左右方向成分が麻痺側、非麻痺側ともに小さい。
麻痺側・非麻痺側へ交互に体重を乗せながら歩行している
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次回セミナーは
歩行Part2
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【完】
問題点の考察、機能評価、能力評価の方法、治療の方針と対策など
ケアプラスではより良質な訪問医療マッサージサービスが地域・社会に提供できるよう目指しております。