開催レポート

< 開催レポート一覧

20200827-02 「廃用症候群と誤嚥性肺炎」

講師:㈱ケアプラス テクニカルアドバイザー 言語聴覚士 Ms.S

今回の講義内容:「廃用症候群と誤嚥性肺炎」 2020年8月27日
講師:㈱ケアプラス テクニカルアドバイザー 言語聴覚士 Ms.S

言語聴覚士講師によるWEBセミナー開催で、大勢の方に参加いただき充実した会となりました。
ご参加の皆様、「誤嚥対策WEBセミナー」を熱心に受講していただき、誠にありがとうございました。
S先生、とても分かり易いご講義をありがとうございました。
セミナーの概要については以下をご参照ください。

ケアプラスセミナーレポートTop_02.png


目次

1 今回のメニュー
2 前回のおさらい(さらっと)
3 1.コロナ禍における廃用症候群と嚥下障害の関連性
4 コロナ禍における廃用症候群と嚥下障害の関連性
5 なぜ高齢者が嚥下障害になりやすいのか
6 2.誤嚥性肺炎になりやすそうな人
7 痩せている?痩せてない?
8 サルコペニアの判断基準
9 3.評価のポイント
10 4.嚥下に関する基礎知識
11 誤嚥しても・・?
12 摂食嚥下障害の原因は?
13 既往歴について
14 今回のお題:9評価と6評価、質問表の利用方法
15 誤嚥性肺炎リスクチェック表(9評価)
16 ①普通食を食べるのが困難
17 ②噛んで飲み込むのに時間がかかる
18 ③飲食のときにむせることがある
19 ④座位もしくは立位姿勢が不安定である
20 ⑤声を出す機会が少ない(声が小さい)
21 ⑥安静時にむせることがある
22 ⑦動く機会が少ない
23 ⑧口腔内のケアが毎日できていない
24 ⑨微熱がよく出る・肺炎の既往あり

25 9評価と6評価、質問表の利用方法
26 誤嚥対策6評価とは
27 評価1 食形態
28 某介護施設の副食の種類
29 水分のとろみ付け
30 質問:食形態を変更したら食欲がなくなりました・・
31 評価2 食事の姿勢
32 理想的な食事の姿勢
33 評価3 口腔内の状態
34 質問:口腔ケアについて
35 評価4 声の状態
36 評価5 呼吸の状態
37 評価5 呼吸の状態
38 呼吸・咳嗽
39 評価6 RSST 反復唾液嚥下テスト
40 RSST(反復唾液嚥下テスト)
41 「質問シート」
42 摂食嚥下⑤期モデル
43 嚥下体操
44 次回の宿題


ST20200827_top.png

14
逕サ蜒十ST-14.png

15
逕サ蜒十ST-15.png

16 
  ①普通食を食べるのが困難

   ご利用者さんの食事形態は?

    主食は?  
    副食は? 
    水分は? 

17
  ②噛んで飲み込むのに時間がかかる

   食事時間が長い
    目安は30分以上
  
   咀嚼時間が長い
    口腔期・準備期の問題
    咽頭期の問題
       ↓ 
    食形態の変更により改善可能性あり
 
18
  ③飲食のときにむせることがある

   Q.どうしてムセたのでしょうか?

   A.食べ物などが(  )に入らず
    (  )に入ったから
 
   つまり・・誤嚥サイン!

   誤嚥性肺炎になるかも・・・!?

19
  ④座位もしくは立位姿勢が不安定である

   麻痺や筋緊張が強い
   身体機能の低下
      ↓
   食事の姿勢で改善の可能性あり

20
 ⑤声を出す機会が少ない(声が小さい)

   Q.どうして声が小さくなるのでしょうか?

   A.声量の低下≒呼気量の低下
      ↓
   呼吸機能の低下
   咳嗽力の低下

21
  ⑥安静時にむせることがある

   Q.食べてないのになぜムセたのでしょうか?

   A.(   )を誤嚥している可能性があります

22
  ⑦動く機会が少ない

   サルコペニア、廃用症候群による身体機能の低下の可能性があります
   呼吸機能、循環機能の低下

23
  ⑧口腔内のケアが毎日できていない

   口腔ケアG 184名
     肺炎 21名(11%)
     死亡  14名(7%)

   非口腔ケアG 182名
     肺炎 34名(19%)
     死亡 30名(16%)

   口腔ケアをしないと
   肺炎になるリスクが2倍近く高い
   肺炎により死亡するリスクは2倍以上高い

24
  ⑨微熱がよく出る・肺炎の既往あり

  ・慢性的な誤嚥による微熱の可能性あり

  ・誤嚥性肺炎は繰り返しやすい


〉次回レポートは こちら


〉他のレポートは こちら

問題点の考察、機能評価、能力評価の方法、治療の方針と対策など
ケアプラスではより良質な訪問医療マッサージサービスが地域・社会に提供できるよう目指しております。