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②廃用症候群の姿勢・動作リハビリ3 臨床編「背臥位〜端座位 起き上がりパターン」

講師:㈱ケアプラス テクニカルアドバイザー 理学療法士 Mr.T

今回の講義内容:「廃用症候群の姿勢・動作リハビリ」 2020年10月14日
講師:㈱ケアプラス テクニカルアドバイザー 理学療法士 Mr.T

今回も、大勢の方に参加いただき充実した会となりました。
ご参加の皆様、「理学療法WEBセミナー」を熱心に受講していただき、誠にありがとうございました。
T先生、分かり易く熱意あるご講義をありがとうございました。
セミナーの概要については以下をご参照ください。

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目次

1 施術開始するまでの流れ
2 施術開始するまでの流れ 2
3 動作観察(評価)1
4 動作観察(評価)2
5 動作観察(評価)3
6 動作観察(評価)問診
7 動作観察(評価)触診
8 動作観察(評価)動かしてみる
9 動作観察(評価)持ち上げてみる
10 寝返り動作
11 良い寝返り動作
12 寝返り動作パターン
13 寝返り動作の相分け
14 どちらが容易に寝返り可能?
15 寝返り動作を実行する重要なポイント
16 寝返り動作を実行するための戦略は?
17 観察のポイントは?
18 寝返り動作の第1相_頸部の動きと肩甲帯の前方突出とリーチが起きるまで
19 寝返り動作の第1相_詳細
20 寝返り動作の第2相_上部体幹が回旋を始め、上側になる肩が下側になる肩の上に配列されるまで
21 寝返り動作の第2相_詳細
22 内腹斜筋
23 外腹斜筋
24 寝返り動作の第3相_下部体幹が回旋を始め、側臥位まで
25 寝返り動作の第3相_詳細
26 寝返り動作分析のまとめ
27 寝返り動作能力障害の発生が予想される身体機能障害は?
28 理学療法評価の対象
29 起き上がり動作_Sitting over
30 背臥位〜端座位 起き上がりパターン

31 起き上がり動作の相分け
32 起き上がり動作の第1相
33 起き上がり動作の第1相 2
34 起き上がり動作の第1相 3
35 起き上がり動作の第2相_片肘位(on elbow)状態から上肢を伸展して起き上がるまで
36 起き上がり動作の第2相_片肘位(on elbow)状態から上肢を伸展して起き上がるまで 2
37 起き上がり動作分析のまとめ
38 チェックポイント
39 起き上がり動作能力障害の発生が予想される身体機能障害は?
40 覚醒と座位
41 覚醒と座位
42 Question
43 筋力と座位
44 頸部筋・体幹筋の弱化
45 座位のリスク
46 座位により・・
47 例えば
48 座位とADL
49 排泄と座位
50 排泄と座位 2
51 排泄と座位_排泄姿勢と腹圧のメカニズム
52 排泄と座位_排泄姿勢と腹圧のメカニズム 2
53 食事と座位_咀嚼・嚥下メカニズム
54 食事と座位_咀嚼・嚥下メカニズム 2
55 食事と座位_咀嚼・嚥下メカニズム 3
56 次回予告

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16 寝返り動作を実行するための戦略は?

背臥位から両手、両膝を立てて、横に倒す

背臥位から寝返り側へ上肢をリーチして、体幹を回旋

寝返る反対側の床を蹴る

柵を持って引っ張る

17 観察のポイントは?

どのように支持基底面を縮小させているかを観察

どのように重心を上方に持ち上げているかを観察

寝返るための回転力はどのようにして 生み出しているのかを観察

18 寝返り動作の第1相_頸部の動きと肩甲帯の前方突出とリーチが起きるまで

ポイント
わずかに頸部の屈曲、回旋させて、体幹と骨盤を 筋連結させる
左肩甲骨の前方突出により支持基底面を狭小させ、 回転力を得る

19 寝返り動作の第1相_詳細

頸部をわずかに屈曲・回旋させることで、体幹前面の筋が緊張し、体幹と骨盤を連結することによって、その後の動作が容易となる

次に、左上肢で右側へリーチを行い、左肩甲骨を前方突出する

左上肢のリーチ動作により、肩甲骨を前方突出することで、支持基底面の縮小化と重心が右上側方へ移動するため、
寝返り方向に回転しやすくなる

20 寝返り動作の第2相_上部体幹が回旋を始め、上側になる肩が下側になる肩の上に配列されるまで

ポイント
上部体幹が回旋させるために、下部体幹が固定部位となる

21 寝返り動作の第2相_詳細

第1相は頚部の回旋のみであるが、第2相は上部体幹が回旋
(体軸内回旋)を始める
右寝返り時は左外腹斜筋・右内腹斜筋が活動

上部体幹が回旋するためには、下部体幹が床に固定されている必要がある

このとき下部体幹を固定するために、床を押さえつけるように大腿直筋などの膝関節伸展筋が活動

22 内腹斜筋

起始:鼠蹊靭帯の上方1/2、腸骨稜の前面2/3
停止:第10-12肋骨の下縁

23 外腹斜筋

起始:第5~12肋骨の外側面
停止:腸骨稜前半分、鼠径靭帯、恥骨稜、下前方腹直筋膜

24 寝返り動作の第3相_下部体幹が回旋を始め、側臥位まで

ポイント
下部体幹を回旋させるために、上部体幹が固定 部位となる

25 寝返り動作の第3相_詳細

第2相では上部体幹が回旋するために、下部体幹が固定部位としての 役割を果たしていたが第3相では逆になる
体幹筋・腸腰筋・内転筋群・殿筋群
下部体幹の回旋を完了させると膝関節を屈曲させ、支持基底面を広く取り、側臥位の安定化を図る

26 寝返り動作分析のまとめ

頸部をわずかに屈曲、回旋させ体幹と骨盤を筋連結させる

肩甲骨の前方突出より支持基底面を狭小させ、回転力を得る

上部体幹が回旋させるために、下部体幹が固定部位となる

下部体幹を回旋させるために、上部体幹が固定部位となる

27 寝返り動作能力障害の発生が予想される身体機能障害は?

頚部関節可動域制限
肩甲帯可動域制限
上肢筋力低下
体幹回旋可動域制限
体幹筋力低下(前面筋・後面筋)
下肢筋力低下

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30 背臥位〜端座位 起き上がりパターン

背臥位→長座位

背臥位→体幹を回旋しながら長座位→端坐位

背臥位→体幹を屈曲させながら臀部を軸に回転→端坐位

背臥位→側臥位となりベッドから下肢を下垂→端坐位

顕著に筋力が低下していたり、片麻痺で弛緩性運動麻痺などが 見られる方は、背臥位→側臥位となりベッドから
下肢を下垂→端座位となるパターンが多い

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