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症例を通して学ぶ誤嚥性肺炎のアプローチⅤ

講師:ケアプラス テクニカルアドバイザー 言語聴覚士 Ms.S

ケアプラスWEBセミナー

セミナ―レポートをご観覧いただき、誠にありがとうございます。


弊社では、日常生活でお困りの方々に、質の高い機能訓練を用いた訪問マッサージが提供出来るように、日々業務に取り組んでおります。
その一環として、2か月に1度 誤嚥対策セミナーを開催、社内・社外問わず、医療介護従事者の方の勉強の場としてお役立て頂いております。

セミナー参加者募集中

(セミナーは、弊社社員または、ご契約者様が受講できます。)

※現在は新型コロナ対策の兼ね合いで、WEBセミナーにて開催しております。全国各地から参加しやすくなりました。

そのセミナーを皆様にもっと知っていただきたいと思い、その資料の一部分をWEBサイトにて公開いたしております。

今回のセミナー情報

講義内容症例を通して学ぶ誤嚥性肺炎のアプローチⅤ
開催日2023年10月26日
講師(株)ケアプラス テクニカルアドバイザー 言語聴覚士  Ms.S
開催場所ウェブセミナーにて

講義目次

【Title】症例を通して学ぶ誤嚥性肺炎のアプローチⅤ
【1】寒くなると誤嚥性肺炎が増えるワケ
【2】「まごころ 誤嚥対策プロジェクト」
【3】その対策は?
【4】まごころの誤嚥対策プログラム
【5】誤嚥対策6評価-1
【6】超高齢社会
【7】平均寿命と健康寿命
【8】1 誤嚥性肺炎とは?
【9】前回のテーマ 対応に困ったご利用者様
【10】高齢者にはこう聞こえている
【11】認知症の世界
【12】高齢者とのコミュニュケーション
【13】今日のテーマ
【14】2 認知症とは? 定義
【15】Q .認知症っていったいなんだろう?
【16】認知症とは?-1
【17】認知症とは?-2
【18】認知症の中核症状とBPSD
【19】認知症とは?-3
【20】認知症の中核症状と周辺症状
【21】2 認知症とは?
【22】MMSEHDS-R
【23】(長谷川式簡易知能評価スケール)
【24】DASC-21
【25】アルツハイマー型認知症①-1
【26】FAST アルツハイマー型認知症進行スケール
【27】長谷川和夫先生 認知症界の長嶋茂雄
【28】3 認知症と嚥下障害-1
【29】3 認知症と嚥下障害-2
【30】アルツハイマー型認知症①-2
【31】アルツハイマー型認知症②
【32】3 認知症と嚥下障害-3
【33】4 認知症者でもできる嚥下間接練習-1質問①
【34】4 認知症者でもできる嚥下間接練習-2
【35】①マッサージ、ROM訓練(口腔内)
【36】①マッサージ、ROM訓練(頸部)②シルベスター法  肩甲骨の内転
【37】③体軸捻転
【38】①マッサージ、ROM訓練(頸部)
【39】胸鎖乳突筋ストレッチ-1
【40】胸鎖乳突筋ストレッチ-2
【41】胸鎖乳突筋ストレッチ-3
【42】4認知症者へのアプローチ方法
【43】誤嚥対策6評価-2
【44】休憩
【45】前半のまとめ
【46】5 症例検討-1
【47】症例検討-2
【48】症例① 傾眠傾向でご飯食べず看取りだった症例
【49】誤嚥対策6評価-3
【50】一旦、整理します 〜ニーズと6評価〜-2
【51】なぜムラがあるのか?
【52】症例②:介入に拒否的な症例
【53】誤嚥対策6評価-4
【54】一旦、整理します 〜ニーズと6評価〜-2
【55】なぜ拒否があるのか?わかりますか?
【56】認知症でも最後まで残るもの"
【57】6「ユマニチュード」の紹介-1認知症ケア「ユマニチュード」とは
【58】6「ユマニチュード」の紹介-2
【59】7 今回のまとめ
【60】前半のまとめ
【61】後半のまとめ
【62】おまけ
【63】誤嚥を予防する対策
【64】飲み込みやすい調理法の例
【65】さらに、おまけ
【66】歯茎で噛める人向け
【67】噛めない人向け明日からできる
【68】高齢者とのコミュニュケーション
【69】さいごに
【70】明日からできる高齢者とのコミュニュケーション
【71】ありがとございました


【Title】症例を通して学ぶ誤嚥性肺炎のアプローチⅤ

ケアプラス 訪問マッサージ ST セミナー まごころベルサービス

今日のテーマ:認知症のご利用者様への対応

【1】寒くなると誤嚥性肺炎が増えるワケ

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誤嚥した量(食べ物・夜間唾液)><= 免疫力の低下(寒い・乾燥・外出しない)

・・・誤嚥性肺炎対策してますか?

【2】「まごころ 誤嚥対策プロジェクト」

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ご利用者さんを誤嚥性肺炎から守るためのプロジェクト
 マッサージ師だからできること、
 たくさんあります!
 まずは、"誤嚥性肺炎リスクチェックシート"
     "誤嚥対策6評価"         を!
▪️まずはご利用者さんの評価をしましょう!

【3】その対策は?

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ワクチン接種 ・インフルエンザ・肺炎球菌 など
・マスク・うがい・口腔ケア
体力づくり! 誤嚥しても平気な身体「咳嗽力」


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【4】まごころの誤嚥対策プログラム

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誤嚥性肺炎リスクチェックシート

これでつかみは、OK!?

【5】誤嚥対策6評価-1

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▪️まずは評価!
▪️ご利用者さんの問題点がわかります!
食形態?
水分とろみあり?
食事の姿勢?
頸部位置?
食事介助必要?
口腔内乾燥は?
口腔内汚染は?
舌苔は?
嗄れ声あり?
声の大きさ?
発話明瞭度?
呼吸数?
安静時に咳嗽?
安静時の呼吸苦?
労作時の呼吸苦?
意図的咳嗽できる?
RSSTは何回?

【6】超高齢社会

人生100年時代
日本の65歳以上の数
 21%超え(2007年)
 30%超え(2025年)   ※28.5%(2022年)
40%超え(2060年)

【7】平均寿命と健康寿命

日本人
 平均寿命   男性81.5 女性86.9
 健康寿命 ※ 男性72.6 女性75.5
 非健康      8.9年    11.4年
※健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間

 運動や食事の取り方など生活習慣が大事
「私たちはどうやって関わっていくべきなのか?」

CURE治療→CAREケア 介護・支援

【8】1 誤嚥性肺炎とは?

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・誤嚥とは ・誤嚥性肺炎とは ・口腔ケアが重要 ・咳嗽が大事
参照:(YOUTUBE)むせない人は危険! 誤嚥性肺炎のメカニズム
クロスケアチャンネル 


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【9】前回のテーマ 対応に困ったご利用者様

・高齢者とのコミュニュケーション
・対応に困ったご利用者様
  ・セクハラ ・暴力 
  ・拒否  ・無反応 ・やる気がない 
  ・注意散漫 ・失語 ・難聴 ・認知機能低下 ・その他

・症例)不眠と拒否がある方
・認知症の中核症状と周辺症状

【10】高齢者にはこう聞こえている

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難聴ってこんな風に聞こえていたの?!

参照:(YOUTUBE)【1分で分かる】衝撃!難聴ってこんな風に聞こえてたの?!

【11】認知症の世界

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周りの世界が飛ぶようでついていけず茫然
参照:(YOUTUBE)認知症の人の体験世界(サンプル)

【12】高齢者とのコミュニュケーション

話し方:ゆっくり、はっきり、やや低めで話す
聴き方:批判しない、否定せずに、関心を持って聞く
体 勢:正面から手を触れながら
表 情:笑顔で
「私たちはどうやって関わっていくべきなのか?」

【13】今日のテーマ

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 認知症のご利用者様への対応
1 誤嚥性肺炎とは?  ■ 誤嚥性肺炎の患者様、いましたか?
2 認知症とは? 
   定義 認知症検査 MMSE, HDS-R など    
3 認知症と嚥下障害
4 認知症者でもできる嚥下間接練習
5 症例検討
6 優しさを伝えるコミュニュケーション法
  「ユマニチュード」の紹介
7 今回のまとめ

【14】2 認知症とは? 定義

■質問
1)認知症のご利用者さん、施術したことある?
2)認知症って何だろう?
3)どんなことで困りましたか?
  ・ 指示が入らない
  ・ 拒否 
  ・ 拒否はないけど、やる気がない
  ・ その他   


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【15】Q .認知症っていったいなんだろう?

・忘れてしまう   過去の記憶、家族知人
・日付、時間、場所、季節がわからなくなる
・理解力の低下  ・言葉が出づらい 
・計画的な行動ができない
・服が着れない ・箸が使えない

・意味不明な行動  徘徊する 排泄物を食べる 
・うつっぽい、元気がない
・怒りやすい、興奮しやすい
・妄想

「私たちはどうやって関わっていくべきなのか?」
+高齢者特有の難聴、視力の低下、動作緩慢、巧緻性の低下

誰?ここはどこ?これは何?わからない・・
  ↓
不安・恐怖

【16】認知症とは?-1

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脳細胞が死んだり脳の機能が低下することで「生後いったん正常に発達した種々の精神機能が
慢性的に減退・消失することで、日常生活・社会生活を営めない状態」  ICD−11(WHO)2018

つまり・・
「何らかの原因で、認知機能に問題があり、社会生活が困難」

何らかの原因・・・アルツハイマー型・レビー小体型・前頭側頭型・パーキンソン病・進行性核上麻痺 etc.etc..

認知機能に問題・・・忘れる・日付場所季節がわからない・計画的な行動ができない・無いものが見える etc.etc..

社会生活が困難・・・同じ話を繰り返す・同じものを買う・道に迷う・自宅がわからない・家事ができない etc.etc..

【17】認知症とは?-2

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・進行性 ・治療が難しい
・主に4つのタイプ アルツハイマー型・レビー小体型・前頭側頭型・脳血管性
・中核症状と周辺症状

【18】認知症の中核症状とBPSD

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中核症状 改善△
BPSD   改善○△
薬物療法注2・対応・環境調整

認知症に伴う行動と心理の徴候
注1)BPSD(Behavioral and psychological symptoms of dementia)
注2)アルツハイマー型認知症のBPSDは心理的理由による症状が多く薬物が効かないことも

【19】認知症とは?-3

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・対策 = "キュアよりもケア"
 中核症状と周辺症状の緩和
 姿勢の調整、食形態の調整 + 体力づくり

【20】認知症の中核症状と周辺症状

・認知症には、中核症状と周辺症状がある
・周辺症状は、薬物療法※、対応の仕方、環境調整で改善可能
   ↓
私たちの「コミュニュケーションの方法」や関わり方が重要

「私たちはどうやって関わっていくべきなのか?」


セミナー参加者募集中

上記のケーススタディーレポートは弊社のWEBセミナーを受講した施術師が施術しました。


【21】2 認知症とは?

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1 誤嚥性肺炎とは?  
2 認知症とは? 
   定義 認知症検査 MMSE, HDS-R など    
3 認知症と嚥下障害
4 認知症者でもできる嚥下間接練習
5 症例検討
6 優しさを伝えるコミュニュケーション法
  「ユマニチュード」の紹介
7 今回のまとめ

■認知症検査したことありますか?

【23】(長谷川式簡易知能評価スケール)

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写真

【24】DASC-21

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合計点31点以上で
認知症の疑いあり

重症度:合計点が31点以上で,遠隔記憶(項目No.3),場所の見当識(項目No.5),社会的判断力(項目No.9),身体的ADLに関する項目(項目No.16~21)のいずれ「も」が1点または2点の場合は「軽度認知症」の可能性ありと判定する.
合計点が31点以上で,遠隔記憶,場所の見当識,社会的判断力,身体的ADLに関する項目のいずれ「か」が3点または4点の場合は「中等度認知症」の可能性ありと判定する.
合計点が31点以上で,遠隔記憶,場所の見当識,社会的判断力,身体的ADLに関する項目のいずれ「も」が3点または4点の場合は「重度認知症」の可能性ありと判定する.

【25】アルツハイマー型認知症①-1

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【図:アルツハイマー型認知症の10年の推移】【発症】
・記憶障害が主な症状
(軽度・通常2~3年)
・見当識障害、日常生活の機能低下
(中等度・4~5年ほど)
・仕事や調理などの複雑な行為が障害
(実行機能障害)
・手段的日常生活動作(IADL)低下
・最後に日常生活動作(ADL)低下

【身体症状の合併】
・脳の運動野は比較的維持されているため
 重度になって初めて身体症状が生じる
・まず生じるのは、失禁(尿失禁→便失禁)
・その後、歩行障害→寝たきりとなる
・次に、嚥下機能の低下を認める
・失禁を生じてから寝たきりになるまでの
 期間は数カ月から数年と個人差が大きい

・認知症患者の約4割 ・発症からほぼ10年で死に至る
・進行が速い/遅いの個人差あるが、どの時期にどの
ような障害や症状が出現するかほぼ決まっており、自然経過を予測可能
(レビー小体型認知症や前頭側頭型認知症などは個人差が大きい)

【26】FAST アルツハイマー型認知症進行スケール

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【27】長谷川和夫先生 認知症界の長嶋茂雄

・2016年発症
・2017年診断・公表
・2019年『ボクはやっと認知症のことがわかった』上梓

・「確かさ」がはっきりしなくなる
・ 症状は固定されたものでない

【28】3 認知症と嚥下障害-1

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1 誤嚥性肺炎とは?  
2 認知症とは? 
   定義 認知症検査 MMSE, HDS-R など    
3 認知症と嚥下障害
4 認知症者でもできる嚥下間接練習
5 症例検討
6 優しさを伝えるコミュニュケーション法
  「ユマニチュード」の紹介
7 今回のまとめ

■嚥下先行期(認知期)障害
■アルツハイマー型認知症の嚥下障害 

【29】3 認知症と嚥下障害-2

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嚥下先行期障害
・食欲がない
・傾眠傾向
・集中できない  など

嚥下が起こらなくなる?
例)アルツハイマー型認知症

【30】アルツハイマー型認知症①-2

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【発症】
・記憶障害が主な症状
(軽度・通常2~3年)
・見当識障害、日常生活の機能低下
(中等度・4~5年ほど)
・仕事や調理などの複雑な行為が障害
(実行機能障害)
・手段的日常生活動作(IADL)低下
・最後に日常生活動作(ADL)低下

【身体症状の合併】
・脳の運動野は比較的維持されているため
 重度になって初めて身体症状が生じる
・まず生じるのは、失禁(尿失禁→便失禁)
・その後、歩行障害→寝たきりとなる
・次に、嚥下機能の低下を認める
・失禁を生じてから寝たきりになるまでの
 期間は数カ月から数年と個人差が大きい

・認知症患者の約4割 ・発症からほぼ10年で死に至る
・進行が速い/遅いの個人差あるが、どの時期にどの
ような障害や症状が出現するかほぼ決まっており、自然経過を予測可能
(レビー小体型認知症や前頭側頭型認知症などは個人差が大きい)


備忘録


【31】アルツハイマー型認知症②

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【嚥下反射の消失】
・さらに認知機能の低下が進むと、全介助
 そして、嚥下障害を発症し、飲んだり
 食べたりできなくなった時点が「末期」
 とされる
・この時期にさらに認知機能の低下も進行し
 多くの場合、自己同一性が消失する
・末期の患者は胃瘻すれば1年程度、皮下輸液
 などの末梢輸液は2~3カ月の延命効

発症20年前から脳の変性は徐々に始まっている?

【32】3 認知症と嚥下障害-3

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【嚥下先行期障害】
・食欲がない
・傾眠傾向
・集中できない   など
    +
【嚥下そのものが傷害される】
・嚥下反射が減弱、消失  など

【33】4 認知症者でもできる嚥下間接練習-1質問①

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1 誤嚥性肺炎とは?  
2 認知症とは? 
   定義 認知症検査 MMSE, HDS-R など    
3 認知症と嚥下障害
4 認知症者でもできる嚥下間接練習
5 症例検討
6 優しさを伝えるコミュニュケーション法
  「ユマニチュード」の紹介
7 今回のまとめ

■他動的な嚥下訓練
■6評価ができません?

【34】4認知症者でもできる嚥下間接練習-2

アルツハイマー型認知症の80歳女性です。
嚥下訓練を始めたいのですが、こちらの指示が通らず困っています。
認知症の患者さんにできる嚥下訓練はありますか

A:ありますよ〜(^^)

【35】①マッサージ、ROM訓練(口腔内)

ポイント 他動的にできる 姿勢 頸部 胸郭 肩甲骨 骨盤
 ①マッサージ、ROM訓練(口腔内・頸部肩甲帯)
 ②シルベスター法 肩甲骨の内転
 ③体軸捻転

【36】①マッサージ、ROM訓練(頸部)②シルベスター法  肩甲骨の内転

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矢印の方向にゆっくりと刺激を加えましょう。
舌を刺激する時は歯ブラシを用いるのもアリです。

効果:覚醒作用・食事の準備運動・唾液分泌の促進
【図;ケアの仕方】

【37】③体軸捻転

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認知症者にとってマッサージやROM訓練は、日常の動きが極端に減少するので、嚥下訓練としても、とても有効です!
【図;ケアの仕方】

【38】①マッサージ、ROM訓練(頸部)

シルベスター法・・・呼吸と同期できるとよいですが、できなくてもOKです。
体軸捻転・・・寝た姿勢でも行うことができます。

【39】■胸鎖乳突筋ストレッチ-1

頸部も嚥下に大きく関わる部位であり、頸部のしなやかさが失われると嚥下機能は低下します。頸部のマッサージ、ROM訓練も間接訓練として取り入れましょう。


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【40】■胸鎖乳突筋ストレッチ-2

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【41】■胸鎖乳突筋ストレッチ-3

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【42】4認知症者へのアプローチ方法

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屈曲 20秒 → 側屈 20秒 →斜め上 20秒 →斜め下 20秒 →回旋 20秒

【43】誤嚥対策6評価-2

2)「認知があって、6評価使えません・・」
 →わかるところだけでいいですよ(^^)
  わからないところって、どこですか?

【44】休憩

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▪️まずは評価!
▪️ご利用者さんの問題点がわかります!
▪️認知症があって評価できないところは?


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【45】前半のまとめ

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▪️質問あれば、チャットでお願いします

【46】5 症例検討-1

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・認知症には、中核症状と周辺症状周辺症状(BPSD)がある
・周辺症状(BPSD)は投薬、対応、環境調整が大事
・認知症の評価検査
・認知症の症状は、記憶障害・見当識障害から始まる
・認知症の嚥下障害は、食欲低下や注意散漫などの嚥下先行期障害がある
・アルツハイマー型認知症は病期が明確
・アルツハイマー型認知症は、発症20年前から脳の変性が始まっている
・MCI(軽度認知症)の段階で認知症対策を
・指示が入らない認知症のご利用者様でもできる嚥下間接練習はある
             
    私たちのコミュニュケーションの方や関わり方が重要

【47】症例検討-2

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1 誤嚥性肺炎とは?  
2 認知症とは? 
   定義 認知症検査 MMSE, HDS-R など    
3 認知症と嚥下障害
4 認知症者でもできる嚥下間接練習
5 症例検討
6 優しさを伝えるコミュニュケーション法
  「ユマニチュード」の紹介
7 今回のまとめ

【48】症例① 傾眠傾向でご飯食べず看取りだった症例

▪️質問あれば、チャットでお願いします
▪️6評価ができない患者様です
・傾眠傾向でご飯食べず看取りだった症例
・介入に拒否的な症例

【49】誤嚥対策6評価-3

年齢:80代 性別:女性
疾患:誤嚥性肺炎  コミュ:従命曖昧/発語なし/やりとり困難
状態:施設 要介護5 寝たきり ADL0点 ペースト 少ない
今後:食事量少ないため施設に看取りで戻り予定
ST評価:
食形態:毎食 ゼリー2つ
嚥下咽頭期はいいが、NSさん介助だと0割

問題点:開口乏しく、摂取量のムラあり

▪️みなさんだったら、どうしますか?


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【50】一旦、整理します 〜ニーズと6評価〜-2

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▪️まずは評価!
▪️ご利用者さんの問題点がわかります!
▪️・口はキレイ
 ・円背かぁ・・姿勢が問題!
 ・呼吸機能は問題なさそう
 ・認知症でやりとり困難
 ・RSSTが0回だけど指示が入らないからできない?
▪️嚥下評価
 ・食事はムセなし
 ・一口量が少ない

【51】なぜムラがあるのか?

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■ニーズと問題点
 夜間断眠で日中覚醒不良  (認知症のBPSD)
 摂政量にむらがあるのはそのせいか?

▪️6評価
・円背あり、姿勢を調整しよう
  ↓
【アプローチ】
 ①日中離床やベッドアップする
 ②円背あり食事と安静時の姿勢を調整
 ③食事介助のポイントをNSに伝える

【52】症例②:介入に拒否的な症例

調査:NSさん) 日中傾眠傾向で、覚醒悪く食べてくれない

目標:日中の覚醒を促していく

PT:円背強い方で姿勢作りが難しい
   安静時のポジショニングをプリントアウトして、壁に掲示
ST:食事のポジショニングと介助法を伝える
NS:毎回声かけ、部屋の移動(陽が入る部屋)

結果:日中の覚醒改善 ペースト食を毎食提供し 元の施設に戻った

【53】誤嚥対策6評価-4

年齢:90代 性別:女性
疾患:コロナウィルス  
コミュ:従命可能/文章レベル/やりとり可能
状態:独居 要介護1  ADL50点 常食  少なめ
方針:息子さんが同居し自宅介護する
ST評価:
食形態:ペースト食
問題点:呼吸器症状が強く介助が必要だが、
    他人の介入には拒否強く、自己摂取しようとする点
    →誤嚥性肺炎に

▪️みなさんだったら、どうしますか?

【54】一旦、整理します 〜ニーズと6評価〜-2

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▪️まずは評価!
▪️ご利用者さんの問題点がわかります!
▪️・円背かぁ・・姿勢が問題!
 ・介助が必要だが自己摂取
 ・口の中が汚れている
 ・呼吸機能は問題ありそう
 ・RSSTが0回だけど拒否あるからできない
▪️嚥下評価
 ・食事はムセなし
 ・自己摂取で呼吸苦あるため
  介助推奨も拒否あり


セミナー参加者募集中

上記のケーススタディーレポートは弊社のWEBセミナーを受講した施術師が施術しました。


【55】なぜ拒否があるのか?わかりますか?

■ニーズと問題点
 介助摂取させてくれない(誤嚥性肺炎になった)
▪️6評価
 ・円背あり、姿勢を調整しよう!
 ・介助が必要だが自己摂取
 ・口の中が汚れている
 ・呼吸機能は問題ありそう
 ・RSSTが0回だけど拒否あるからできない
   ↓
【アプローチ】
 ①患者のwantに応え信頼を獲得する
  呼吸苦あり姿勢を調節し安楽に
  話好き 話を傾聴
 ②食事の姿勢を調整する
 ③周囲からの積極的な声かけ

【56】認知症でも最後まで残るもの"

目標:信頼を獲得して介助摂取してもらう!

信頼を獲得するには、役に立つことをわかってもらう
積極的に会話をして「快」「楽」の感情に訴える
コミュニュケーションを変えてみる
PT:円背強い方で姿勢作りが難しい 楽な姿勢を提案
   安静時のポジショニングをプリントアウトして、壁に掲示
ST:食事の姿勢を提示
全員:声かけ頻回

結果:介助可能に。ペースト食を毎食提供し自己摂取し自宅戻れた。

【57】6「ユマニチュード」の紹介-1認知症ケア「ユマニチュード」とは

感情
  肯定的(快・楽・好) ・・・ 受け入れやすい
  否定的(辛・苦・嫌) ・・・ 忘れづらい
      感情に訴えるコミュニュケーション方法
          「ユマニチュード」

【58】6「ユマニチュード」の紹介-2

"人間らしさ"
・絆をつくるテクニック
・魔法のケア 
・優しさを伝える技術
 「見る」 「話す」 「触れる」 「立つ」

【60】前半のまとめ

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"人間らしさ"
絆をつくるテクニック
魔法のケア 
優しさを伝える技術
「見る」・・・同じ高さ・正面・長く・近く(心地良い距離)
「話す」・・・ゆっくり・穏やかな声・前向きな言葉を選ぶ
「触れる」・・・広く・柔らかく・下から
「立つ」・・・健康・自分らしさ

開始が大事!
 驚かせない
 遠くの正面から目を合わせ
 声かけする

【61】後半のまとめ

ケアプラス 訪問マッサージ ST セミナー まごころベルサービス

1 誤嚥性肺炎とは?  
2 認知症とは? 
   定義 認知症検査 MMSE, HDS-R など    
3 認知症と嚥下障害
4 認知症者でもできる嚥下間接練習
5 症例検討
6 優しさを伝えるコミュニュケーション法
  「ユマニチュード」の紹介
7 今回のまとめ

■ Q .誤嚥性肺炎の患者様、いましたか?

【62】おまけ

・認知症には、中核症状と周辺症状周辺症状(BPSD)がある
・周辺症状(BPSD)は投薬、対応、環境調整が大事
・認知症の評価検査
・認知症の症状は、記憶障害・見当識障害から始まる
・認知症の嚥下障害は、食欲低下や注意散漫などの嚥下先行期障害がある
・アルツハイマー型認知症は病期が明確
・アルツハイマー型認知症は、発症20年前から脳の変性が始まっている
・MCI(軽度認知症)の段階で認知症対策を
・指示が入らない認知症のご利用者様でもできる嚥下間接練習はある
             
    私たちのコミュニュケーションの方や関わり方が重要

【63】誤嚥を予防する対策

・食欲低下や拒否のある症例さん2例
・認知症者とのコミュニケーション法
 ユマニチュード 

【64】飲み込みやすい調理法の例

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・誤嚥しやすい食べ物と調理法


備忘録


【66】歯茎で噛める人向け

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【まとまりやすく】
餡をかける・汁物はとろみをつける・胡麻和え・白和えなど、あえ物にする
ドレッシング、マヨネーズでまとまりやすく味付けする。全粥または軟らかめに炊いたご飯
【ひっつきにくく】
パンなどのパサパサしたものはスープに浸す。肉団子やハンバーグはつなぎを多くする。
餅やお団子は避ける
【やわらかく】
箸やスプーンで切れる軟らかさ。野菜は煮物に、かぼちゃは皮をはずして

【67】噛めない人向け明日からできる

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・喉に詰まらないお餅

【68】高齢者とのコミュニュケーション

やわらか福もち 紅白やわらか福もち


さっくりお餅

【69】さいごに

■準備するもの 
 宮源のお粥 20g
 お湯   100~120cc
 インスタントのしるこ汁
■作り方
 きれいなボールに宮源のお粥(粉状)20gを入れ、お湯を少しずつ加えながら、泡だて器でよくかき混ぜます。
 ※粘り気はでませんので、粉とお湯をしっかりなじませてください。
一口大に丸めたら「お餅」の完成です。

完成したお餅をしるこ汁にいれれば、お汁粉の完成です。
※しるこ汁は市販のお湯をそそいでつくるインスタントのものでも大丈夫ですが、小豆を家族の分と一緒に煮込んだ後、さらに1人分をしっかり煮込み、裏ごしして皮を除けば一層、美味しいしるこ汁を作ることができます。

参照:喉に詰まらない餅の作り方・高齢者も安心の介護食餅
https://allabout.co.jp/gm/gc/466429/

【70】明日からできる高齢者とのコミュニュケーション

話し方:ゆっくり、はっきり、やや低めで話す
聴き方:批判しない、否定せずに、関心を持って聞く
体 勢:正面から手を触れながら
表 情:笑顔

   「自分のスタイルを知ろう!」
   「お手本を探そう!」
   「他人の気持ちはわからない」

【71】ありがとうございました

今日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました(^^)

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